少しネガティブな記事タイトルですみません。良いなーと思って買ったものの、結局使いにくい、または不具合があったケースをご紹介します。
見た目と価格と使い勝手が良いケースがなかなか見つかりませんね。
タイトルとは裏腹に、それなりの人気記事になっていて驚いています。好き好きもありますので、完全に購入を避けなくても、何かの参考にしてください。
ケースネタはこちらもどうぞ。
組み立て物は安定しない
見た目が良いミルフィーユ形式のケースは使い勝手が悪い!


このような形状です。
順番に組み上げていく形で、基板を上手く置けません。若干ズレて積み上げると元に戻すのも一苦労します。Raspberry Pi 2Bの頃に作られた物で3Bと合わなくニッパーで切ってみたり、3Bの時の物で3B+で合わず・・・。
基板の見た目は大きく変わっていないように思えますが、実はだいぶ干渉することが多いので注意が必要です。
さらに4つのナイロンネジで固定するにも、締め具合によっては斜めに傾きます。ミルフィーユ形式だと4箇所のバランスを考えて締め上げないとなりません。しかし、どうやっても歪んでしまいます。
運が悪いと基板を挟み込むだけでなく、強く挟んでしまえば基板を痛めることでしょう。特にチップの部分やはんだ付け、プリント配線の部分は故障に直結します。
更にmicroSDカード用に切り込みがあっても、も上手く入らない場合が多く結局はバラす羽目になり、とておもストレスです。
冷却効果
Raspberry Pi は電源を繋いだ小さなコンピュータです。駆動するHDDやCDドライブ類は付いていないものの、CPUは熱を帯びます。CPUは外気によっておよそ70度〜80度まで上がることがあります。出来れば60度代で運用したいものです。
コマンドでCPU温度を表示
vcgencmd measure_temp

基本は自然放熱で動くのですが、長期に運用しようとすれば熱対策をしないとなりません。この辺はパソコンと変わりません。
こういったケースは、見た目は涼しげで熱対策にも良いかと思えますが意外と冷却できません。ファンが付いているタイプはファンのお陰でアルミケースのそれと同じような熱低減の効果はあります。しかしながら、ファンの風を切る音とケースの歪みからビビリ音がします。
それにケースの歪みがあれば、ファンも歪ませ音が鳴り止みません。平行を保つにはネジの締め具合が微妙になります。
これはRaspberry Pi に限ったことではありませんけど、ファンが付いているということは、それだけ埃を吸い込むということです。
通常は空気をファンで取り込んでCPUに当てています。空冷です。これはモロに埃が溜まります。逆にファンで空気を外に掻き出す形でも、吸気口がある訳ではありませんから、ミルフィーユ形式だと全ての隙間から吸い込む形となり、ネジを歪ませます。埃ももちろん入り込みます。
パソコンなのでは吸気口があり、そこにもフィルターが付いているでしょう。そこまでする必要はありませんが、空冷ではなくても自然放熱で温度の維持は可能です。
よく歪む
この歪むことが使用するまでは分かりませんでした。すでに3つ程の異なる製品を購入しました。全て破棄済みです・・・。
Raspberry Pi 2Bの頃に出回ったため、中には3Bに対応していなく、一部をニッパーで切り取らないと収められない始末です。少しとはいかないので、その分だけ耐久性が減り、すぐに歪む原因となりました。
※同じミルフィーユ形式でも、クーペタイプの半分ならば4枚なので、それほど歪みませんでした。
現在、他にも優秀なケースが販売されており、敢えてこのミルフィーユ形式を選ぶ理由が無くなりました。
3B+になってから、熱対策を考えると、ファン無しのアルミケースが最強です!

もしくは、とにかくシンプルに透明なケースをお好きな色で!
オススメなのは、Phyiscal Computing Labが販売している3ple Decker 製品です。

個人的には、このケースで使うことが一番多いです。他人に組んであげる時は無難なのでいつもこれです。それに透明ってステキ。
自作(加工)もアリ
ここは自作ということもアリですね。
100円均一の小さなケースならば、柔らかい木製やプラスティック素材なため加工がし易いです!
同じく100円ショップで水性塗料も買って、思い思いにデザインした色で遊ぶことも簡単です。自分で作ると愛着が沸きます。
いくつか購入しても1,000円もかかりません。
Raspberry Pi のサイズ表
100円ショップなどで何かのケースを利用しようと思ったらサイズはきちんと確認しましょう!
以下が縦横サイズです。
機種 | 縦横サイズ |
Raspberry Pi 3B+ | 85mm x 56 mm |
Raspberry Pi 1B、2B、3B | 85.6 mm × 56.5 mm |
Raspberry Pi Zero /W/WH | 65 mm × 30 mm |
Raspberry Pi 3A+ | 65 mm × 56 mm |
高さも大事です。約2cmは必要です。
更に、このサイズにmicroUSB電源のコネクタの出っ張りを考えて購入してみてください。
microUSB電源やminiHDMIのコネクタを取り付けることを忘れないようにしよう!
あまりピッタリのサイズだと、コネクタを付けたら入らない(特に電源)ことがしばしばありました! 上手く穴を開けられても、microUSBの接続口は横に曲がりません! その分を逃がす面積を確保しないとならないからです。
大は小を兼ねると言います。大きめならば問題なく組み込めるでしょう。大きい方が加工もし易く結果として見栄えが良くなりますね。
想い入れのあるケースの方が愛着が沸いてきますよ。Zero系を定番のフリスクの中に収めるのもひとつは欲しいかも?!
こちらのサイトは写真付きで解りやすかったです。
以上、色々と使ってみた経験から(それも独断と偏見)あまりオススメできないRaspberry Pi 用のケースです。
かといって絶対にダメということではなく、ある程度長く使用するならば、嫌気がさすだろうなと思います。ご参考までに!
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