カスタムAndroidOSを試してみたいと思っていたら、ちょうどタイムリーに海外で別のAndroid 11のカスタムROMがRaspberry Pi 4で動作したと目にしました。「OmniROM Android R (11) for Pi 4」というROMです。
ラズパイなのでグラフィック系が弱いため一部性能が足りません。事前情報ではそれなりに動いているようでした。
Androidのアプリが使えるのは魅力的。どの程度快適に動作するのか気になります。Raspberry Pi 4(4GB)にカスタムROMをインストールする方法です。
ダウンロード先
カスタムROMということで、有志が作成したイメージファイルです。無償です。もちろん保証などはありませんので、自己責任でお願いします。
面倒な場合は、OS入りのmicroSDカードを購入する手もあります。

ダウンロード:OmniROM Android R (11) for Pi 4


ここには一覧でズラッと出てきます。作者によると、WEEKLYでタグ付けされたイメージファイルはGoogle GAppsを使用してセットアップできるとありました。(GAppsというのはOpen GAppsプロジェクトといい、最新のGoogleAppsパッケージの自動生成をスクリプト化するためのオープンソースの取り組みです。)
もう一つイメージファイルとしてMICROGというイメージファイルがあります。WEEKLYは名前の通り、毎週バージョンアップするイメージファイルです。
私はAndroid使いではありませんので、よく分かりませんが、最初はMICROGでと記載がありましたので、そちらで試します。プリインストールされたアプリが異なりますよ。
必要なスペック
今回インストールする「OmniROM Android R (11) for Pi 4」は名前の通り、Raspberry Pi 4向けのAndroid 11です。
主な仕様は以下の通りです。
- 64ビットビルド
- タブレットモード構成(Android TVではない)
- 少なくともメモリー4GBモデルを推奨
- ハードウェアアクセラレーションによるビデオ再生はありません
- V3DのMesaサポートはWIPであるため、グラフィックの問題が発生する可能性があります(特に、高解像度の場合-HD 1920x1080は一般的に問題ありません)
- config.txtを変更するだけでSDまたはUSBからの起動がサポートされます(以下のREADMEを確認してください)
- chrome(ium)が壊れている代替ブラウザ(firefox、edge)を使用する
立ち上がりに少しの間「OMNI」ロゴがアニメーションした後、サクッとホーム画面が表示されました。

マウスでもフリック操作が可能です。
マウスのポインターを指に見立ててフリックするように最下部から上へドラッグするとプリインストールされているアプリが出てきました。

アプリが異なる
MICROGのイメージはAURORA STOREからAndroidに対応したソフトウェアがインストールできます。(要Googleアカウントまたは匿名でログイン)
Googleアカウントは二段階認証も問題なくログイン可能です。有料課金のゲームもできるのだろうと思いますが試していません。
——WEEKLY版はどうやって使うのか分かりません。


WEBブラウザはFireFox
AURORAストアからFireFoxをインストールします。
どうやらChromeだとクラッシュするバグがあるそうなので、FireFoxが推奨されています。
また、Youtbeアプリは動作しませんので、FireFoxから再生することになります。
全画面にしても引っかかるようなことはありません。とてもスムーズでした。
AURORA STOREでゲームも動く
AURORA STOREは、オープンソースのPlayストアです。Google Play ストアの代替です。
AURORA版?の「リアルレーシング3」が動くということなので、AURORA STOREからGoogleアカウントでログインしてインストールしてみました。最初に追加でダウンロード(477MB)しないとなりません。

ラズパイ4は傾きを感知するデバイスではないので、プレイはできませんでしたー!(当たり前)
傾きセンサー(ジャイロ)の付いたAndroid OSに対応しているコントローラーをBluetooth接続すれば可能だと思います。(XBOXコントローラー等)
滑らかにプレイできると海外で報告されていました。
いくつかゲームをインストールして動きをみてみました。とても滑らかに動く方だと思います。色々と試してみてください。
F-Droid
F-DroidはAndroidに対応したアプリケーションストアです。フリーオープンソースソフトウェアのみですから安心してダウンロードしてください。
こちらでも3Dゲームは滑らかに動く物がありました。
LinuxなのでTuxで有名なソフトウェアがあります。Tux Riderを試してみたところ、操作がマウスタッチだけではまともに遊ぶことができませんでした。速度(フレームレート)はほぼ問題なく快適です。こうなるとAndroidに対応したコントローラーが欲しいですね。
F-DroidはWebサイトからも参照できます。
かなり快適かも?!
私はAndroidスマホを持っていませんので、お持ちの方は違いが分かりやすいかと思います。事前に想定したよりもスムーズに動作するのは驚きました。
iPhoneにはないアプリなどが動いたモニターを観るのは面白いかと思います。
こうなるとタッチパネルのディスプレイに繋ぎたいですね。タッチするには別途にソフトウェアドライバーが必要ですので、タッチディスプレイメーカーでAndroid用があれば可能かも知れません。
今回のカスタムROMイメージでは、rootという管理権限はどうなっているのか調べていません。その辺は海外の情報を探すしかないでしょう。
気になった人は一度トライしてみてください。
\ 最初からインストール済みのmicroSDカードを購入するのもお手軽 /